未利用熱エネルギーを活用する有機系熱電変換材料の開発
軽量・柔軟かつ基材選択・形状の自由度の高い有機系熱電変換材料の開発
本シーズは、軽くて柔らかい有機系熱電変換材料および熱電発電による未利用熱エネルギーの活用についての技術です。温度差を利用し発電する熱電発電は熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換する発電技術です。私たちの生活空間には触ってみると温度が高いことに気が付くところ、また工場などの製造現場においても高温になっているところが意外に多くあると思います。これらの熱エネルギーは活用されず未利用排熱となっていることが多いですが、熱電発電はこれらの未利用熱を電気エネルギーとして回収することが期待できます。本シーズの熱電変換材料は軽く柔らかく、また熱電変換材料の形成に用いる基材の種類の選択性や形状の自由度を高めたことを特徴としています。本セミナーでは私たちが行っている熱電変換材料の材料開発における成果を中心に本シーズの紹介をさせていただきます。
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技術・研究・製品の特徴
・軽量・柔軟な有機系熱電変換材料・基材選択・形状の自由度の高い有機系熱電変換材料 - その技術で世の中の問題がどの様に変化するか
近年、小さな電力でもよいので軽量で柔らかくまた交換の必要のない小型自立電源のニーズが高まっています。例えばIoTに用いるセンサ群やウェアラブル健康管理デバイスの普及が今後見込まれていますが、これらに用いる電源への利用が期待されています。本シーズの有機系熱電変換材料は、未利用熱を利用した熱電発電に用いることができ、これらの電源への応用が期待できます。 -
用途(使用)例または将来的な活用例
例えばIoTに用いるセンサ群やウェアラブル健康管理デバイスの自立電源などが挙げられますが、それ以外の新しい用途についても一緒に検討をさせていただけましたら幸いです。
名古屋工業大学
Advanced Material大学情報
セミナー情報
未利用熱エネルギーを活用する有機系熱電変換材料の開発
Advanced Materialセミナー概要
私たちの生活空間には触ってみると温かいところ、また製造現場においても高温になっているところがあり、これらは未利用排熱となっていることが多いと思います。熱電発電はこれらの未利用熱のエネルギーを電気エネルギーとして回収することが期待できます。本シーズの熱電変換材料は熱電発電に用いることができ、軽く柔らかく、また基材選択や形状の自由度を高めたことを特徴としています。本セミナーでは私たちが行っている熱電変換材料の材料開発における成果を中心に本シーズの紹介をさせていただきます。
セミナー日時
14:40~15:00
登壇者
名古屋工業大学
電気・機械工学専攻 准教授
岸 直希 氏