EVバス用大容量減速機

乗用車用の量産小型モータ(2基)と大容量減速機で路線バスをEV化しカーボンニュートラルに貢献!


バス・トラックカテゴリーのEV化を促進する為、2016年~2018年度に開発を進めてきた環境省委託事業「EVバス・トラックの普及拡大を可能とする大型車用EVシステム技術開発」を土台とし、バッテリのエネルギー密度向上・大容量減速機・100kW級急速充電 等の新技術を織り込んで、路線バスとしての性能を向上させた。この大型車用EVシステムは、急坂や渋滞が多く適用が難しい横浜市営バス路線で実証試験を実施済み。また、これを搭載した車両で発揮される駆動力は最大33kN程度で、フル積載時の走行抵抗と比較すると、勾配20%の路面で発進可能であり、ディーゼル路線バスがギヤ位置2速~6速で発揮する最大駆動力を十分にカバーできる。当社は、搭載される既存の量産EV用のモータ2基と結合し、最大トルク3000Nmの軸出力特性が実現可能である大容量減速機(ギヤ比4.88)の適用設計(性能、搭載) 及び、生産を担当した。

  • 技術・研究・製品の特徴
    ・シンプルで信頼性の高い低価格なEVシステムの実現
    ・最大軸出力トルク3000Nmの大容量減速機の開発
     →既存の量産EV用のモータ2基を受けとめる減速機の開発
  • その技術で世の中の問題がどの様に変化するか
    車両の排気ゼロ、低炭素化を目的とした新車EVバスの購入は、購入価格や維持管理費用も高いのが実情。そのため、現在 街中を走っている路線バスのEV化を、普通乗用車用のEVシステムで積み上げたノウハウを応用した廉価なレトロフィット(改造・改装)で実現した。 これにより大型EV車両の普及を促進、車両排気の削減を加速させる効果が期待できる。
  • 用途(使用)例または将来的な活用例
    現時点で、この大容量減速機は大型路線バス用のEVシステム(モータ)向けに限定されているが、今後 更にこのEVシステムを発展・応用させることで、マイクロバスやトラックといった、様々な車両のレトロフィット化拡大が見込まれる。

愛知機械工業株式会社

その他 EV化促進技術

団体情報
所在地
〒456-8601 名古屋市熱田区川並町2番12号
設立年月
1949年5月23日
業種
(1)次の品目及びその部分品並びに関連資材の開発、製造、販売、修理
 ・自動車、各種発動機及び変速機
 ・鋳造部品
 ・工作機械、その他機械器具及び工具
 ・搬送用機械及び運搬機器
(2)自動車、各種発動機、変速機及びその部分品の機械加工
得意な分野
ホームページ
問い合わせ先

セミナー情報

乗用車のEV量産技術を活用した普及型EVバスの開発と大都市路線バスへの適用実証

Electorical
セミナー概要


セミナー日時
14:20~14:40

登壇者

愛知機械工業株式会社
コーポレート企画戦略部 理事
瀧田 高久 氏

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