大気CO2を回収する分離ナノ膜技術
これまで不可能と思われてきた分離膜による大気CO2の直接回収技術
膜によるガス分離は、他分離技術と比較して、省スペース・低エネルギーで行える有効な分離技術です。地球温暖化ガスの回収においても、次世代分離回収技術として注目されており、世界中で活発に研究が行われています。我々は独自の超薄膜化技術によって、ガス分離膜を徹底的に薄膜化し(最薄膜厚:約30nm)、これによって世界最高性能のCO2透過性を持つ分離膜の開発に成功しました。この高い透過性をベースにすれば、極低濃度存在する大気CO2(0.04%)すらも、効率的に回収できる可能性を秘めており、回収したCO2の用途と合わせて考えると、様々な分野に適用可能な新しい分離技術となるでしょう。
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技術・研究・製品の特徴
・独自の超薄膜化技術・薄膜でありつつも、自立性を持つ分離ナノ膜・極低濃度CO2をも回収できる可能性を持つ - その技術で世の中の問題がどの様に変化するか
地球温暖化問題解決
CO2の有効利用に向けたCO2回収技術
(どこでもCO2を回収してそれを利用する)
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用途(使用)例または将来的な活用例
現在CO2は、地球温暖化問題対策というだけでなく「カーボンリサイクル」という形で、有効利用することが一つの大きな目標となっています。そのためにはそのもととなるCO2を効率的に得ること、そしてそれが場所によらず、どこでも行えることが極めて重要なものとなります。回収したCO2は炭素燃料・農業用途など、様々なシーンでの活用が期待されます。
九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所
九州大学 ネガティブエミッションテクノロジー研究センター
CCS,CCUS
大学情報
所在地
福岡県福岡市西区元岡744
設立年月
業種
大学
得意な分野
ホームページ
問い合わせ先
セミナー情報
大気CO2を回収する分離ナノ膜技術
CCS,CCUSセミナー概要
地球温暖化対策の一環として、CO2の排出削減が世界中で活発に行われていますが、それだけでは温暖化問題は解決せず、実は大気中にすでに排出されてしまっているCO2をも回収しなければならない状況です。地球上に遍く存在する大気からCO2を回収するためには、場所に依存しないCO2回収技術が必要です。我々は極めて透過性の高いCO2分離ナノ膜の作製に成功し、大気からのCO2直接回収実現に向けた研究開発を行っています。
セミナー日時
14:00~14:20
登壇者
九州大学
主幹教授
藤川 茂紀 氏